近代
近代になって、ステンレスやコバルトクロム、金、サファイヤなどを利用したインプラントが試みられたようですが、これらの予後は悲惨なものだったようです。チタンとは違って、骨と結合することはなかったことが根本的な原因でしょう。医療技術も全ての要素において現在よりはるかに遅れているので、失敗した後の治療も難しかったのでしょう。前頁でも触れたように、1952年にスウェーデンの医師ブローネマルクがオッセオインテグレーション(骨結合)を発見したことでインプラントは治療として確立されたものに変わっていきます。素材としてチタンが導入されるようになって、インプラントは極めて良好な成果をもたらすようになったのです。世界的な流れとしては、1988年のトロント会議で、世界中の著名なインプラントジスト(インプラントをする医師)が集まってコンセンサスレポートを打ち出しました。