医療技術も全ての要素において現在よりはるかに遅れているので、失敗した後の治療も難しかったのでしょう。前頁でも触れたように、1952年にスウェーデンの医師ブローネマルクがオッセオインテグレーション(骨結合)を発見したことでインプラントは治療として確立されたものに変わっていきます。素材としてチタンが導入されるようになって、インプラントは極めて良好な成果をもたらすようになったのです。我が国には、1980年代になって歯科治療の選択肢として積極的に取り込まれるようになりましたが、当初は人工サファイアを使ったインプラントが行われるなどトラブルも多かったようです。「5年85%、10年80%以上の生存」を成功の基準として認め、世界的にチタン製のインプラントが開発・利用されるようになり、安全かつ予知性の高いインプラントの時代が到来した。

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